東京陸協会報 飛翔 No.85

2008年2月22日発行

この一年間の集大成のひとつとして内田勇専務理事と馬場孝強化部長、山口賢司普及部長による「強い東京」をどのように推し進めていくか鼎談(ていだん)方式でその方針を語ってもらった。(司会:宮岡芳久)

[写真]左:内田勇専務理事、右:馬場孝強化部長

[写真]左:内田勇専務理事、中山口賢司普及部長、左:宮岡芳久広報部長


左:内田勇専務理事、中:山口賢司普及部長、左:宮岡芳久広報部長


左:内田勇専務理事、右:馬場孝強化部長

カメラ:森中カツミ

内田
この優勝旗は7年ぶりに東京チームが手に入れたもの。この(優勝の)ためにはやはり普及と強化が力を合わせた結果だと思う
馬場
我々、普及や強化だけでは思いどおりの結果は出せない。高校や中学の先生方にも協力をお願いして、やはりもっと底上げをしたい
山口
たしかに中学や高校の教師が前面に出てスカウトする、そういう体制づくりが急務ではないだろうか
馬場
実業団や大学といったところにもお願いしなければいけないことだが…

いま、最重要で強化しなければいけないのは、やはり5年後の国体ではないだろうか

内田
今は「強い東京」という東京の大きな目標がある。それに向かっていまこそムチを入れるときだと考えている
山口
東京国体というか俗に多摩国体といわれる5年後をめざして、底上げをしていくとき
馬場
強化や普及といえば中・長距離のことばかりに目が向いているように見られがち。やはりトラックやそして投てき、跳躍といったフィールド競技全般につねに目を光らせ、そして気くばりしていく時期になった
内田
普及や強化といえばすぐ思いつくのが長い距離ばかり。陸上競技全般という印象をぜひ東陸の会員に植えつけ、そして協力してもらうようにしたい
山口
今、われわれで検討しているのはどのセクションから普及するとかいうのではなく、中体連や高体連、そして学生の大会で積極的に普及していくことを実行しつつある
馬場
強化はプロジェクトをつくり、そして計画を立ててそれぞれのセクションでそれを推進していくよう実行している。そのためには、施設の使用制限など取り払っていく環境づくりを積極的にすすめていく―合同練習や合宿といったことをもっと積極的にやる必要があるのではないか
内田
中学や高校の生徒の合宿や合同練習といったことに、東陸はつねに全面協力していく方針である
馬場
経費面もある。東陸の強化部や普及部だけでこれら競技者を育てることはとても無理、やはり顧問の協力がどうしても必要。そのため、つねに綿密なタテ、ヨコの連携を保って行っている
山口
そのためにも実業団や大学、そして各クラブとも情報交換をしている
内田
それは大事なこと。どうしても特定のチームや注目される選手にばかり目がいってしまう。情報は大事だ
山口
現在、いろんな関係者に頼んでいる。そこでスカウト活動をすることで、いい競技者を引っ張り上げられる

いい競技者や優秀な記録を出した場合、もっとマスメディアに取り上げてもらえるようにすれば、競技者のはげみにもなるのだが…

馬場
東京陸協の関係するところにはいい指導者がいるし、それにもっとスポットが当たるようにすればいい
内田
そのためにもこれからは大いにマスコミを利用していく。先日来、新聞社などにアプローチしている。マスコミもこちらの趣旨に大賛成してくれた。こちらもそのためにいろんな情報や大会の記録をマスコミに配信し記事にしてもらったりする
山口
そうすることで競技者も頑張れるのでいいことだ
馬場
5年計画の競技者の育成や発掘、それは5年後の東京国体の優勝に完全に連動していく。表向きの強化や普及だけでなく、東京陸協総ぐるみで5年計画を実現したい
内田
目下は5年後の東京国体が最大の焦点、今年は大分、そして次々に国体が行われる岐阜や新潟などではっきり優勝を狙っていく
馬場
喧喧囂囂(けんけんごうごう)もいいが、それよりもプロジェクトチームで動けばより結果は求められる。まずはこのプロジェクトチームを動かす
山口
普及も強化と連携して連係を深めていくことで実があがると思う

5年計画という目標があるからには、強化と普及で確実にこの目的達成を祈念する

内田
ここ2、3年、力が落ちている。もっとスカウト網をしっかりさせて中学の高学年と高校中心の競技者の育成
山口
強化と協力して中学の先生にもおねがいしていく
馬場
駅伝や長距離では少しだが成績も上がっている。我々は中学生と高校生にもっと強くなってもらいたい。やはり先生方にお願いするのが大切

話題にこと欠かないが、この辺で、。あとは次の機会に。

ダッシュ

今年はいよいよオリンピックイヤーである。五輪の話題がマスコミを賑わすことになるだろう。そこでオリンピックの意味を東京五輪で振り返って考えてみたい

  • 東京五輪はどんな意味を持っていたのであろうか。街には東京音頭が流れ、人々は毎日聖火リレーのニュースを見ながら希望に胸をふくらませた。それまでスポーツに関心のなかった人々の関心を、いやがおうにも高めた
  • その後スポーツ人口は明らかに増加した。この大事業は「先進国」の仲間入りをし、「平和国家」になったことを世界に示す国家的事業であったことは言うまでもない。現在東京都は五輪の誘致を進めているが、64年東京五輪が都議会で決議されたのは1952年、その後7年間を費やし1959年に東京開催が正式に決定された
  • 敗戦からわずか7年後に始動したことは意味深い。そして日本は高度成長期を迎える。現在の中国の状況と似た点が少なくはない。中国では大気汚染などの公害問題が次々と表面化し、特に選手に与える影響が心配されている。当時光化学スモッグが問題になっていたことを思い出す。五輪という大事業により街の姿も一変した。そして人々のスポーツに対する意識も大きく変わった
  • 最近当時のアスリートのドキュメンタリーが度々放送されているがアスリートたちのその後の生き方、彼等の言葉から学ぶことは多い。アベベ「走る哲学者」と言われた。彼の母国エチオピアはその後、世界の中長距離大国となった。日本も現在女子マラソンの実力では世界に抜きん出ている
  • メダルを期待したい。一方心配なのは最近マスコミをにぎわせているハンドボールのアジア予選問題である。審判員は国益を優先させるのではなく公正な判断をすべきである
  • 目に見えない不思議な力が働いているというオリンピックの歴史に北京五輪は何を残すであろうか注目して行きたい。

(梶原玲)

東京陸上競技協会管轄下の公認陸上競技場一覧

平成20年1月1日現在

No. 種別 競技場名 一周距離 レーン数 舗装 公認期間 所在地
1 1種 国立(競) 400m L8/R8 全天候 15.03.30〜20.03.29 新宿区
2 2種 江戸川区(陸) 400m L8/R8 全天候 16.05.24〜21.05.23 江戸川区
3 2種 多摩市立(陸) 400m L8/R8 全天候 18.04.01〜23.03.31 多摩市
4 2種 江東区夢の島(競) 400m L8/R8 全天候 17.04.01〜22.03.31 江東区
5 2種 八王子市上柚木公園(陸) 400m L8/R8 全天候 19.03.01〜24.02.28 八王子市
6 2種 都駒沢オリンピック公園(総)(陸 400m L8/R8 全天候 17.04.01〜22.03.31 世田谷区
7 3種 東京大学(陸) 400m L8/R6 全天候 16.12.01〜21.11.30 目黒区
8 3種 一橋大学(陸) 400m L9/R8 土質 17.10.15〜22.10.14 国立市
9 3種 代々木公園(陸) 400m L8/R8 全天候 18.04.07〜23.04.06 渋谷区
10 3種 世田谷区立(総) 400m L8/R8 全天候 17.02.01〜22.01.31 世田谷区
11 3種 中央大学多摩校地運動施設(陸) 400m L8/R8 全天候 19.09.01〜24.08.31 八王子市
12 3種 都立大井ふ頭中央海浜公園(陸) 400m L8/R8 全天候 16.03.31〜21.03.3 品川区
13 3種 府中市民(陸) 300m L8/R6 全天候 16.10.06〜21.10.05  府中市
14 3種 日本大学(陸) 400m L8/R6 全天候 16.07.20〜21.07.19 世田谷区
15 3種 法政大学多摩校地(陸) 400m L8/R7 全天候 16.07.01〜21.06.30 町田市
16 3種 国士舘大学多摩(陸) 400m L8/R6 全天候 19.03.05〜24.03.04 多摩市
17 3種 舎人公園(陸) 400m L8/R8 全天候 15.10.10〜20.10.09 足立区
18 3種 武蔵野市立武蔵野(陸) 400m L8/R8 全天候 16.11.01〜21.10.31 武蔵野市
19 3種 秋留台公園(陸) 400m L8/R8 全天候 17.04.01〜22.03.31 あきる野市
20 3種 町田市立(陸) 400m L8/R8 全天候 17.10.01〜22.09.30 町田市
21 3種 立川公園(陸) 400m L10/R8 一部全天 18.12.01〜23.11.30 立川市
22 3種 ナショナルトレーニングセンター中核拠 400m L6/R6 全天候 19.08.01〜24.07.31 北区
23 4種 東京女子体育大学(陸) 300m L8/R6 全天候 17.12.01〜22.11.30 国立市
24 4種 日本女子体育大学(陸) 300m L7/R6 全天候 17.09.01〜22.08.31 世田谷区
25 4種 稲城中央公園総合(グ) 400m L8/R8 土質 18.09.01〜23.08.31 稲城市
26 4種 小平市立中央公園(競) 400m L7/R6 土質 16.07.20〜21.07.19 小平市
27 4種 葛飾区総合スポーツセンター(陸) 400m L8/R6 一部全天 17.07.01〜22.06.30 葛飾区
28 5種 板橋区立新河岸(陸) 250m L7/R7 全天候 17.09.01〜20.08.31 板橋区
29 5種 東京都板橋区立荒川戸田橋(陸) 400m L8/R8 全天候 17.06.30〜20.06.29 板橋区
30 5種 東京学芸大学(陸) 400m L8/R7 一部全天 18.04.22〜21.04.21 小金井市
31 投てき 駒沢オリンピック公園(総)(陸)付帯投       17.02.01〜22.01.31 世田谷区

東京陸上競技協会管轄下の公認長距離競走路・競歩路一覧

平成20年1月1日現在

No 名称 種別 公認期間
1 国立市(20km) 往復 20km・10km 17.01.01〜21.12.31
2 伊豆大島(ハ) 循環一部 往復ハーフ・20km・10km 17.08.01〜22.07.31
3 青梅(長 往復 30km・ハーフ・10km 17.10.01〜22.09.30
4 島平日刊スポーツ(20km) 循環 20km・10km 18.10.10〜23.10.09
5 府中市民健康センター(ハ) 往復 ハーフ・20km・10km 17.04.01〜22.03.31
6 八丈島パブリック(ハ) 循環 ハーフ・10km 19.03.20〜24.03.19
7 東京国際(長) 往復 マラソン 18.11.17〜23.11.16 8
8 立川(ハ) 循環・片道 ハーフ・20km・10km 15.10.01〜20.09.30
9 福生健康(10km) 往復 10km 18.07.20〜23.07.19
10 神宮外苑(ハ) 周回 ハーフ・20km・10km 18.11.01〜23.10.31
11 東京・荒川市民(長) 往復 マラソン 15.03.01〜20.02.29
12 神宮外苑・絵画館(20km歩) 周回 20km・15km・10km・5km 15.09.01〜20.08.31
13 北(ハ) 往復 ハーフ・10km 17.10.01〜22.09.30
14 江東シーサイド(ハ) 循環一部往復 ハーフ・20km・10km 17.09.01〜22.08.31
15 国営昭和記念公園周回(20km) 循環・片道 20km 16.09.06〜21.09.05
16 新宿シティ(ハ) 循環 ハーフ・10km 18.10.01〜23.09.30
17 国営昭和記念公園マスターズ(ハ) 循環 ハーフ・10km 15.10.01〜20.09.30
18 東京(長) 片道一部往復 マラソン 18.06.01〜23.05.31
19 北第二(ハ) 往復 ハーフ・10km 18.12.20〜23.12.19
20 武蔵陵マラソン浅川ゆったり(10km) 往復 10km 19.01.10〜24.01.09

太文字の番号は自転車による計測をしたもの